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CE-1600Fが動かない・・使えない

ファイル 121-1.jpgファイル 121-2.jpgファイル 121-3.jpgファイル 121-4.jpg

アルバイト君が廃棄コンテナから拾ってきた
CE-1600Fを修理しました、ネジ20本ぐらい外したら簡単にベルト部分に
アクセスできました、QD-FDなので1モーターで全てを駆動しているので
ベルトはコンベヤーベルト[1mm角 65mm]を使用しました。

画像を見ると分かると思いますが、ベルトが酸化し解けています
安物ベルトを使っているようです、ゴムベルトでも数百種類有って
下向き、上向き、横向きで種類が変わります、このドライブの場合
下向きなので、カセットデッキなどに使われている、合成ゴムでは
耐久年数が3年持てばよい方で、殆ど生活環境での室温でも
10年経てば、伸びも発生するし、風化し切れます。

すでに発売から25年経っている物です。

ドライブはSANYO製でしたALPSかミツミと思ったのですが、何処と無く
任天堂のファミリーDiskに構造が似ていました・・

・モーターでベルトを駆動し、FD軸用弾み車を回し、ソレノイド(青い筒)で
 クラッチが入る事で、この弾み車下のカムによりFDヘッドを動かす仕組みでした
 ステッピングモーターと違い汎用のブラシモーターで同一タイミングを出す上では
 簡潔な構造と、駆動系が基盤に影響されない簡単な構造です。
 大昔の笑い袋みたいな構造ですね。
 この構造だとベルトに負担が掛かる構造です、メーカーは3年持てば
 良いと思ったのでしょう

<修理作業は>
・ベルトを交換
・電解コンデンサー交換 3個(交換すればモーター回転が安定する)
・ヘッド移動用メッキシャフトに樹脂を溶かさない機器用グリスを塗り
・内部清掃

※一般依頼の場合、部材費込みで3500円です。

して組み付けました、ほんの10分ほどの作業でした・・
FD初期化+書き込み、読み込みもできましたが
FD1面で64KB両面で128KBしか使えず??ですが、工作用NC機器にも
今から30年前の[数値演算ボード(基盤オンパレード)内のバブルメモリー]も
同じ構成のFDだったので、こんな物では、と勝手に解釈し作業を終了しました。

尚使用したベルトは、東京カツラ製、オーダーベルトです。
常用ベルト(昔のテープデッキだの8トラ、オープンリール)などの修理依頼が
有るため常用しているベルトを1本使いました。
部材費1200円のベルトでした。

・尚当方が使用しているグリスは[日本グリース EP-S29]です、昔の機械式
 テープデッキや、8トラ、オープンリールデッキなどにはこのグリスを使います
 250g 17900円の代物です・・1本買うと1年は持ちます。 

※次回はCE-1600Pのインク詰め替え・・ペン復活方法を書きます。

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