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SONY Vaio PGC-VX7/BD パスワード解除

ファイル 3-1.jpgファイル 3-2.jpgファイル 3-3.jpgファイル 3-4.jpgファイル 3-5.jpg

SONY Vaio PGC-VX7/BD のパスワード解除依頼が来た
一般の方はC-MOS電池を外せばパスワードが消えると思って
いるようだがこのPCの場合はROM吸出しかDOS上での吸出ししか無い
C-MOS電池を外すために分解に失敗したのかフレームが歪み
筐体に割れが確認できた。

画像に有るようにC-MOS電池は二次電池「Ni-cd」だが2世代前の
Vaioはこの電池が完全放電すると起動しないと言う事が有ったが
今は対策されているのだろうか・・・

さて本題に入る

まずは状況確認のため通電テスト
・やはりC-MOS電池を外したようで、DATEが狂っていた
 Biosパスワードが掛かっている以上この日時変更ができない
 のでわかりやすい、IBMなどではCRCエラーが出たりするのだが
 Vaioの場合は二次フラッシュROMなのでそんな事はおき難い。

・DOSからの起動を試みる・・・・・汎用では起動できないような ので、
Vaio CXDツールを使い起動する。
・CXDツールで起動を確認、一時UUIDをFDにイメージコピーして
 ROM内をバイナリーで吸い出した。

※一般にはBiosパスワードや起動パスワードが掛かった場合
 機種にもよるが、DOSからの起動はできない、なぜならパスワードロック
はBios起動時のPOST機能前に最大優先で起動されるからだ
このPOSTを回避しながら起動するには、起動BiosをPCに持たせず
外付けFDに起動Biosを持たせれば、FDがPCより先に起動させる
バーチャルPCの用になるだけだが、幾つかの制限が有るが
CXDツールで起動できた。

・早速CXDツールから「SMBUS」ツールを起動SONY VAIO chipから
 SMBUS経由でROM内のバイナリを全て外部FDに移す。

・ここまで来れば後は別のPCでWindows上で画像に有るツールを使えば
パスワードもMAC-IDも読み込み、変更できる。
尚画像に有るのはただのバイナリーエディター
この別PCで変更したROMバイナリーを再度FDに書き込み

・先ほどのCXDで起動したVaioに接続のFDドライブ入れSMBUSを
 書き込めば解除できる。
 尚この方法はUUID変更もシリアルNO.変更もできるから最大の注意が必要・・・

・FDに書き込み後バックアップを取ればなどと言われそうだが
 他のドライブ「ドライブコード」が変わるとFD内のバイナリーは使えなくなる。
つまりCXDツールで吸い出した後CXD側の制限で1回のみ読み込み可能、
書き込み1回のみ可能と言うシロモノ・・そのため吸い出したバイナリーはバックアップはできない・・・

・CXDで吸い出すとPC内のSMBUS-ROMはイレースされこのまま作業を中断したり、
停電になると二度とこのPCは復活しなくなると言う
最悪な結果に・・

そのため作業も慎重に・・・

・CXDでSMBUSに書き込み成功・・これでこのVaioは起動時に
 CXDツールのシリアルを入れればパスワードは解除となる。


尚機種や・製造形式「UUID」で解除方法も変わる、今回はCXDで起動して
吸い出せたが、本来は24C02から吸い出すのが一般的

尚パスワードロック中にC-MOS電池を取り外しても現在の
2001年8月以降のVaioではパスワードはクリアーされません・・
またDELLのようにROMの*番と*番の端子を短絡すると
ROM内のデーターは回避されるが・・UUIDが無い事で
POSTエラーが出ます。

尚CXDはベルリン製フリーイメージDOS「FreeーDOSでは有りません」で現在WEB上
では手に入りません、最終Ver7.91dは1998年5月で配布終了になっています。

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